天ぷら油を加熱しすぎて炎が上がってしまったときは、「消火器」を使用してください。
絶対に水をかけてはいけません!
その他の消火方法として、水に浸して絞ったタオルなどを鍋の上に被せ、空気中の酸素を遮る方法はよく知られていますが、以下のような失敗事例も多くあります。
(1)タオルの絞り方が緩く、被せた瞬間に水滴が鍋に落ちて炎が拡大し火傷した
(2)タオルをかたく絞りすぎたために、タオルが燃え上がって消火に失敗した
(3)濡れタオルを被せた後、消えたと思いすぐにタオルを外したために新鮮な空気が入り再び燃え上がった
(4)タオルを慌てて被せたため、十分に鍋を覆いきれず消火に失敗した
(5)使用したタオルが小さく、十分に鍋を覆いきれず消火に失敗した
濡れタオルによる消火手段は、
「鍋を十分に覆いきれる大きめのタオル等の布を使う」
「水に浸し水滴がこぼれない程度に絞る」
「落ちついて手前からそろりと鍋全体に被せる」
という要件が満たされれば有効ですが、
炎を目の前にするとなかなかうまく行動できないことが過去の火災事例をみるとよくわかります。
この方法は、あくまでも「非常手段」と考え、火災に備えて消火器などを備えていただくことをお勧めします。
住宅用消火器について詳細はこちらをご確認ください。